【授乳の悩み】完全母乳という名の呪縛について今思うこと
こんにちは、ツツカヨです。
今回は今だから振り返れる授乳についての悩みについて書き
たいと思います。私が最初にぶつかった悩み、それが
「母乳がでない」というものでした。
今なら、お乳が出なければミルクを飲ませばいいのよ~と
思えるのですが、授乳の渦中にいた頃はホルモンのバランス
のせいもあってか、毎日もんもんしていました。
「おっぱい出ない」「またミルクを飲ませてしまった」が
一日の大半をしめていた気がします。
もともとはそこまで完全母乳にこだわっていなかった
産院の決め手も「ごはんがおいしい」という口コミと
「家から近いから」という理由で決めたぐらいで、強い
こだわりなどなかった私。母乳の方が免疫力が上がるって
言うし「母乳で育てられたらいいかな~」ぐらいの
スタンスでした。ちなみに厚生労働省が出している
平成27年度乳幼児栄養調査では
↓こんな感じの比率でした
生後3か月 完全母乳 54.7% 混合 35.1% ミルクのみ 10.2%
ちょっと古いデータですが、だいたい5割が完全母乳と
いうことがわかります。この記事を書くにあたり調べた結果
なのですが、授乳中は毎日悩んでいたにもかかわらずネット
で検索するという事さえしませんでした。
(そんな小さな余裕もなし)
環境で徐々に劣等感を植え付けられる
私が入院したのは、6人部屋の大部屋で他の人の様子が微妙
にわかる環境でした。授乳の前と後で秤に赤ちゃんをのせて
何グラム母乳を飲んだかを記録するのですが(秤は共有)
初乳がちっぴりしか出ない私は秤にかける必要がなく、
周りに経産婦が多いこともあって焦っていました。
入院中に母乳マッサージも受けたのですが、
マッサージの人にもあまり母乳が出ないと言われたり、
母乳から血がでてしまい飲ませられなかったりして
ちょっと劣等感を植え付けられてそのまま退院→実家へ。。
実家天国かと思いきや。。
実家には中学生と小学生の二人の子がいるシングルマザーの
姉と母親がいて、育児を手伝ってくれたのはありがたかった
のですが、子育ての先輩である彼女らは事あるごとに私の
子育てに対して口を出してくるわけです。
「それって過保護すぎじゃない?」とか
「しょっちゅーおっぱいあげてるよね~」とか。
(母乳が出ないのでミルクも並行してあげていました。)
「ミルク飲ませるからお腹減らなくて母乳飲まないんだよ」
etc..etc..
今この言葉を聞いたら、ごもっともとかそーかもねぐらいの
テンションで返せるのですが、その当時は精神的に余裕も
なく、何か言われる度に「お前はダメな母親だ。」
と言われている気がしていちいちブルーになっていました。
母も姉もほぼ母乳で子育てした人なので乳がでない私の
気持ちなどわかるはずもなく。。。
そこで、なんとか授乳ライフを軌道にのせるべく
地元の友達に教えてもらった桶谷式母乳育児相談室の門を
たたいたのでした。
お乳の吸わせ方の指導&おっぱいマッサージでやる気復活
藁をもすがる思いで行った相談室は授乳初心者の私には
大変ありがたかった。漠然としたアドバイスしか
くれなかった実家とは違い、どのぐらい乳首を口に
含ませるかとかいろいろな角度からの授乳法、
授乳クッションの使い方なども教えてもらい、
私と息子のベストの授乳スタイルを確立するのに
非常に助けになりました。(さすがプロ!)
おっぱいマッサージをしたらカチカチだった乳首が
グニョングニョンに!さらに、「完全母乳でいけるよ」
との先生のお言葉に勇気をもらったのでした。
やる気に火がついた私は完全母乳育児にシフトすべく、
なるべくこまめに授乳をしたり、母乳が出やすいお茶を
飲んだりして最初の一か月を過ごしました。が、しかし
一か月検診で指導が入る
そして迎えた一か月検診。おっぱいの量が足りなかったのか
成長度合いが悪いと再度検診をうけるよう指導が入って
しまいました。これはまずいということでとりあえず
ミルクをがぶ飲みさせたら、細かった手足がみるみる
ふっくらしてきて、み、、ミルクすげー、、。
しかし、ミルクを飲ませると当然母乳をあげる回数は減る
わけで、この頃乳腺炎にかかってしまい、その後乳腺が
詰まることが多くなっていくのでした。
そして、「やっぱり母乳メインでいかなければ!」と
完全母乳信仰に舞い戻っていくのです。
この頃になると子供の免疫力うんぬんより
夜中のミルク作りがめんどうで眠くて仕方ないという理由
から完全母乳に憧れていたような気がします。
寝ながら授乳が憧れでしたが、この体制↑ができるのは
おっぱいが大きくて離れ乳じゃない人限定な気が。。
私はさらに首が悪くてこの態勢が何十分もできないこと
から断念しました。友達の「寝ながら授乳してそのまま
寝落ちした」という話がひどくうらやましかったな~。
そんなこんなで母乳でるお茶と乳腺が詰まらないお茶
を飲んで、なんとか完全母乳を目指したのですが。。
結局完全母乳でいけたのは生後3~4か月目の1か月ぐらい
その後は成長とともに飲む量が増え、私の母乳では量が
追いつかず、さらに離乳食も始めたので、結局母乳
、ミルク、離乳食の三つ巴で卒乳まで過ごしました。
私が完全母乳でなくてもいいやと思えたのは
多分一か月だけでも完全母乳で過ごせたので気が
済んだのだと思います。生後三か月ぐらいまでは、
よい母親=母乳で育てる
というイメージをなんとなく周りから受診してしまい、
ナーバスになっていたのだなと今なら振り返れます。
今、まさに母乳が出ないと悩んでいる方がいたら
私は、子供が育てば母乳だろうが、ミルクだろうが
なんでもいいと思うよ!といってさしあげたいです。
毎日赤ちゃんの面倒を見てあげてるだけで、充分
頑張ってます。周りが何をいってこようと、
お母さんと赤ちゃんがこころ安らかに
生活できるスタイルが一番だと思います。
それでは長くなってしまいましたが、本日はこれにて。